僕は君を追う
「私は翔ちゃんを忘れられないっ!」

私は純から目を逸らして、捲くし立てるように言った。

「香奈枝…」

純は優しい口調だったので、私は目を純に戻すと…。

「やっぱ、腹立つんだよ」

相変わらず怖い目で、

「"翔ちゃん"のことばっか考えてんのが」

そして少しずつ私の方に近づいてきて、

「キスさえさせてもくんねぇ」

私の逃げ場所がなくなって、

「もう我慢できねぇから」

そう言って強引にキスをされて、そして-----
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