僕は君を追う
ガラッ

教室のドアを開けると、一斉にクラスメイトの目線を浴びた。

「香奈枝ちゃん、翔太、久しぶり!」

最初に俺たちに声をかけてきたのは…優太だった。

「うっす、優太」
「久しぶり、優太君!」

その会話で他のクラスメイトも次々と俺たちに声をかけてきた。
それで軽い騒動になったりして…。

「つ・疲れた~!」

自分たちの席に着けたのは担任の先生が来るまでだったから、20分ぐらいはかかった。

「久々に来た訳やしな」
「そうやけどさぁ…」

俺たちが大阪に行ってる間に席替えがあったらしいが相変わらず隣同士だった。
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