僕は君を追う
「香奈枝…?」

俺は香奈枝の顔を覗きこんだ。

「笑わない?」
「夢によるやろ」
「じゃあ言わない!」

香奈枝の顔は真っ赤だ。

「俺言うたんやで?言えや」
「う~…」
「隠し事はなしやろ?」

俺は耳元で少しいつもより低めの声で言った。

「ちょ、翔ちゃん!」
「じゃあ言うよな?」
「~!分かったよ!」
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