僕は君を追う
「じゃあ、俺あっちやから」

校門をくぐると、浩平が言った。

「あぁ、分かった。じゃあまたここで」

そうして俺たちは別れた。
そして余計に込み上げる緊張。
入試ん時より緊張してる。

「教育学部…教育学部…」

何気に大きいこの大学は色んな学部があるもんだから、人が多くてなかなか合格板が見つからない。

「君、何処学部探してるん!?」

ふと肩をつかまれたから振り返ると、いかにもラガーマンって感じの人。
でも凄い人懐っこい感じ。

「教育学部です」
「教育学部?俺と一緒やん!…ってここ全然ちゃうで?俺が連れてくでついてき」
「あ、ありがとうごいます」
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