僕は君を追う
嫌な予感しかしない。
予感どころの話じゃない。

「香奈枝…どうしたんだよ…」

この頃からか俺の心には後悔の2文字が浮かんできた。

「一緒に帰ってやれば良かった」

そうして向かった先は学校。
直感的にここに香奈枝が居ると思った。

「どうか居てくれ。無事で居てくれ」

そう願いながらも閉まっている校門を乗り越えて敷地内に入っていった。
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