僕は君を追う
「香奈枝!?何処だ!?」
「翔…ちゃん…」

声が聞こえてくる方に向かうと、そこには制服がずたずたにされた状態で小刻みに震えている香奈枝が居た。

「か、香奈枝!!」

俺は香奈枝を抱きしめた。

「どうしたんだ?何があった?」
「う…ひっく…ひっ…」

香奈枝は安心したのは、涙を溢れさせた。

「家に帰ったら聞くから…とりあえず…」

俺は香奈枝に上着を着させた。
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