僕は君を追う
香奈枝を見つめていると、だんだん顔を赤くした。

「香奈枝…」
「あ、えっと、ごめん…頭がついていかなくて…」
「好きだよ、香奈枝」
「翔ちゃ…」
「出会った時から好きだった」
「私…」
「ダメかな、俺じゃ…」

香奈枝は一生懸命に首を横に振る。

「一緒に居ても良いの?」
「もちろん」
「私も…好き」

香奈枝は自分から俺に抱きついてきた。
その行動が嬉しかった。
これからもずっと一緒に居られる…そう思ってたのに…。
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