僕は君を追う
でもその前に俺は優太に連絡をした。

「もしもし?」
『おー翔太。どしたー?』
「香奈枝が居なくなった」
『え!?』
「だから今から探しに行く」
『探すって…何処に?』
「大阪」
『大阪!?何で!?』

よく考えたら優太には香奈枝の話をほとんどしてなかったことを思い出した。

「俺昔、大阪に居ただろ?」
『あー。そうだったな』
「そん時にもう香奈枝と出会ってた」
『嘘、だろ?』
「ほんと」
『でも香奈枝ちゃんは…』
「あいつは事故で記憶喪失したんだと」
『そうだったんだ…』

そう言って優太は黙ってしまった。
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