僕は君を追う
香奈枝は顔を真っ赤にした。
俺はそんな香奈枝を見てケラケラ笑った。

バシッ

すると俺は後ろから誰かにどつかれた。

「いった~!誰や!?」

後ろを振り向くと、そこには浩平が立っていた。

「お前、なんで俺を置いていくんや!?」
「だって浩平、由梨と一緒に行くんかと…」
「由梨は今日熱出てお休みやから一緒に行こってメールしたやん」

浩平は制服のポケットから携帯を取り出した。

「あーすまん。気づかへんかったわ」
「ねぇ、ってか由梨今日休みなん!?」

俺がメールの確認をしているのを押しのけて香奈枝は浩平に聞いた。

「おぉ。熱出たーってメールきてん」
「そんなぁ…」
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