僕は君を追う
どこか歯切れの悪い浩平に俺はイライラしてしまった。

『香奈枝を探しに来たのか?』
「な、なんで!?」
『さっき由梨から連絡があって、由梨の家に来たらしいんだ』
「そ、そうなんや…」

香奈枝の居場所が分かった。
でも、何で由梨の家に?
あいつは記憶を失ってるはずじゃ…。

『あとさ…もうひとつ翔太に教えておかなきゃあかんことがあるんや』
「教えておかなきゃあかんこと…?」
『あんな…』

浩平から口から出てきた言葉は信じられないものだった…。
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