僕は君を追う
そしてその男の子としゃべって色々と知った。

名前は半田純くん。
出身は兵庫でお父さんの転勤で大阪に来たらしい。

「だから関西弁なんや」
「せやねん!せやからまぁよろしく!」
「うん。あ、なんて呼べばええ?」
「純様」
「ぷっ」

純くんがあまりにも普通に真顔で言うもんだから、私はつい吹き出してしまった。

「おま、笑うなやぁ!」
「ええやんか!んで真面目に答えて!」
「はいはーい。純でええよ、純で」
「うん。じゃあ純で」

それから私と純はお互い呼び捨てで呼ぶ仲になった。
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