向日葵と。




「みんな、

待ってるんじゃないん?」






「それか、


自分は大会までに復活できないから、



引退?」








「…………………


あのさ…



本当は

こわかったんだよ」


松永が

やっと口を開いた。






「足が治ったとしても


1番の役割は果たせないんじゃないかって。




"俺の代わりは他にいる。大丈夫"って




昨日ずっと思ってた」






「みんなに迷惑をかけるのだけは絶対やだから」







「ごめん、




…1人にさせて」






松永は

松葉杖をつき、


教室から出ていこうとした。








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