向日葵と。
松永
アイツとは
高校1年の時、同じクラスだった。
高校入学後のLHR、
坊主頭であたしの隣に座ったアイツに話しかけてみた。
「もしかして、野球部入る?」
「…は?」
アイツはあたしを真顔で見る。
…なんか
悪いことでも聞いた!?
「いや、聞いてみただけなんだけど…」
「なんでわかった!?」
今度はびっくりした顔でこっちを見る。
その顔に思わずふきだす。
…なんだコイツっ
「…勘?」
あたしが笑って答えると
「ははっ」
と、アイツも笑った。
「俺1番ショートだった」
「ふーん」
「あっ、
わかんないか」
「わかるよ。
あたし元ソフト部だったし」
ナメられてることに
イラッとしながらも答える。
「へぇ。高校ではやるん?」
「やんないよ、
下手だったし」