もう一度、君と
移動は貸切バス。

で、今は座席の抽選中。

男子のほとんどはあいつの横を狙ってるはずだ。


「まだ話したことのないクラスメイトもいるだろう。
仲いい奴らで座るのも楽しいけど、せっかくだからクラスの親睦深めようなー!」

と言う担任の提案で男女ごちゃ混ぜでの抽選。


「千早。お前何番?」

「24」


後ろの方の席で隣の窓際の
23番はまだ空席。

そこに楠木が来ることを
ひたすら願う俺。



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