もう一度、君と

水族館

水族館に着いて二人の時間はひとまず休憩。

また帰りにゆっくり話せたらいいな。


それぞれ自分の好きなグループで行動。
中には早くもカップルがいたり。

そりゃ俺も楠木と回りたいけど、あのバスの空間に満足してた俺はあんまり焦ってなかった。


「お前、顔緩んでるから!」

一緒に回ってる和人が
眉間に皺寄せながら絡んでくる。

「緩んでねぇよ!‥いや、緩んでるだろな。
わりぃな、俺だけ楽しんで!」


和人は一番前のしかも担任と男の学級委員長に挟まれての席だから、そりゃご機嫌ナナメな訳だ。


「せめて女に挟まれたかったぁ!」


うなだれてる和人には悪いが俺は帰りのバスが待ち遠しいんだけどな。




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