もう一度、君と
そんな話をしながら
歩きだしたものの
異常なくらいのドキドキで
手すら繋ぐ余裕も無かった。


それからイルカショーを観たり、
でっかい水槽を覗いて
笑い合ったり
学校行事なんてことは
すっかり忘れてた。


隣ではしゃぐ楠木が
俺だけに笑顔を向けてくれる。

2人で回ってるんだから
当たり前なんだけど
その事実が俺の心を温かくする。


土産コーナーを楽しんで、集合時間に合わせてバスにに戻る途中、海に面したベンチに少し座ることにした。



< 19 / 83 >

この作品をシェア

pagetop