もう一度、君と
「なぁ‥ 明日俺んチおいで。」


日課となった寝る前の電話で言った。

サラッと言ったけど、2人にとって
それが何を意味するのかは
楠木も気付いてる。


「明日?」

「うん。無理?」

「‥‥‥」


やっぱまだ無理か‥?


そう思うものの次の言葉が出ない。


「‥うん。わかった。」

「――マジ?」

「うん‥。お昼頃でいいの?」

「じゃ13時に駅で待ってる。」

「わかった。
ケーキでも買ってくね。
じゃ‥明日。おやすみ。」

「おやすみ。」




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