もう一度、君と

瑠楓は男だけじゃなく女にも受けがいい。

それは一度でもあいつと話せば誰もが好きになるような性格だから。

逆に美奈はどうも同性からよく思われないらしい。

つまり瑠楓のことが好きなこいつらからすれば、俺と美奈の関係に腹を立ててる。

ざわつく周りと対照的に無言な俺たち。

周りに出来た人垣が少しずつ静かに離れていく。


―――――――？！！


後ろの方に二人分の弁当を持って瑠楓が立っていた。