もう一度、君と
いつも屋上で食べる為に迎えに来てくれる瑠楓。

隣で震える美奈を置いて、瑠楓の手を掴んで俺は走り出した。

悪い、美奈。
お前とのことは俺の責任だけど、でもどうしても失いたくないのは瑠楓なんだ。
最低だけど、これが本心なんだ。


屋上の扉を閉めたと同時に、瑠楓を壁に押しつけて強引にキスをした。

「離したくない」ただその思いをぶつけるように。

ふと我に返って瑠楓を見る。


「瑠楓‥‥」




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