もう一度、君と

亜美

取引先の会社の受付に懐かしい奴が座ってた。

「村山?」

礼儀正しく頭を下げてた受付嬢は怪訝そうに頭を上げる。

「!横山?!なんで?」

かなりビックリしたからか、静かなロビーに似つかわしくない声を出してとっさに口に手を当てている。

「うるさいよ、お前。
久し振り!元気だったか?」

「うん、元気だよ。スーツなんか来て社会人になったんだねぇ。」

「偉そうに。お前もだろ。」

「だって私は短大だから、社会人で言えば2年先輩よ。」

そんなやりとりをしていたら、

「横山が大丈夫だったら
お昼一緒にどう?」

ここには今日は書類を届けに来ただけだから、一緒に昼食をとることにした。

「じゃ、12時にそこのカフェでね!」




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