ハフピスライン

「ハーフを集める理由は？」
「簡単です。ハーフの使い道など奴隷の他ありません。ハーフを集めるだけ集めて調教して売る、それだけのことです」
「……売るというのは誰だ？」

一瞬、間があったが続いて魔王が質問をした。

「売るのですから魔物ということはないでしょう。人間です。調教されたハーフは高く売れるらしいようで、売買もいくつか聞いたことがあります」
「人間が奴隷としてハーフを買う……」

魔王の声の質が変わったように聞こえる。それはその場にいたヘルバーンやジョーカーも気がついた。

「そのハーフ達は調教されたということは我々、カオスワルドと戦うために捨て駒である可能性があるということか」
「なるほど、そうゆう意味でしたか。その心配はないと思います。調教は戦闘訓練はほとんどまれで、ほとんどが……」