ハフピスライン
もし、危険性があり皆殺しにされては困る。むしろハーフはその村で暮らし続けてくれればうれしい。

そうすればこのカオスワルドにいるハーフ達もそっちに移せる。
もし、魔王もしくは人間との戦いを考えているようならば止めないといけないだろうし。

「いいだろう。トリアイナの言う“ハーフの村”の定義が当てはまるようならば手出しは一切しない。それにヘルバーンやジョーカーにも秘密にしよう」
「それが本当ならいいだろう。しかし、なんでそうまでしてハーフの村を調べたがる。あろうがなかろうが魔王には何の利点はないと思うが」
「興味本意というものだ。あると噂される見つけられない存在、それを探すことの出来るチャンスが巡ってきた。この世界で知らないことがあるようでは支配など出来ないからな」

理由を求めたのは私だが、その理由よりも本当にこの世界を支配する気でいるのが肌で伝わったことに驚かされる。

それに分からないから調べに行く。私も同じことをしていたかもしれない。だから理由としては分かりやすい。
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