ハフピスライン
――――――しかし、そこに本意があるとは限らない。それらしい理由をつけているだけで何か企んでいる可能性もある。信用しきらない方がいいだろう。

それに元々信頼など私には……そうあの人達しかないのだから。

「まぁいいだろう。それだと明日、ヘルバーンとジョーカーがカオスワルドを出た後で行くのだな」
「そうゆうことになる。出来るだけ他言しないでもらいたい」

「それはいいが、そうなるとここの守りが一切いなくなる。いいのか、もし攻められでもしたらカオスワルドは終わることになる」
「問題はない。魔王であるオレが生きている限りいくらでもカオスワルドの変わりは創れる。それに侵略軍が現れてもジョーカーが気付くだろうし、その時にはオレも戻る」

つまり、明日のカオスワルドの警備には問題ないということか。それに明日攻められることはないと分かっているのだろう。
ほんの少ない可能性でも対策を打つ辺りは敵に回すと厄介なものだ。

「ならば問題ないと思うが、こっちでは一部の者にこのことを伝えておく。対応出来るようにな」
「そいつが他言しないようなら問題ない」
「そうか、ならば問題ないだろう」

ナナを中心に戦えるものに教えておけば間違いない。

「おっと、言い忘れていたが服装には気をつけろ。トリアイナが魔王軍のトロワポテゥ―だとバレては意味はないからな」
「――――――分かった」

ならばこの服装、変えないといけないか。昔の服を着るか。

これで話は終わり、私はナナに明日のことを伝えた。
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