ハフピスライン
「それではトリアイナ、ジョーカーが戻るまで二日はかかる。ちょうど読みたかった本があるから部屋にこもる。用があればこっちから呼ぶからそれ以外で来る必要はない」
「分かった、ならば私はハーフの領域にいる。呼ばれて1分以内に向かう、それでいいか」
「問題ないだろう」

そう言って私も部屋を出た。
もちろん、魔王が読書をするために部屋にこもることはない。これは合わせた会話で、ずっと付きっきりでジョーカーの部下が潜んでいるから、わざと分かりやすくそうゆう会話をした。

そうすれば魔王が二日姿を見せなくても問題はないし、私も自分の部屋にいることにしておけばいい。
魔王は後で迎えに来ると言っていたので私は予定通り、ハーフの領域に向かう。
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