ハフピスライン
サイズはどうやら変わっていないようだ。これで入らなければ誰かからか借りるしかなかった。それは少し恥ずかしい。

「そろそろ準備はいいか」

突然聞こえた魔王の声。

聞こえた先の空間は歪み、そこから魔王が現れる。
それにしても魔王のテレポートに気配を感じなかった? こんな間近で使われたのに。

「直接ここに来たということは、この部屋に魔王のマーキングあるということか」
「そうでもない。オレはカオスワルド内なら好きにテレポート出来る。その対象を場所ではなく人物に指名することだって可能だ」

テレポートの基本はマーキングと聞くが、それをなしに出来るものもいるというのは聞いたことがある。
特定の人物に移動することが出来るのも確か不可能ではないという話だから驚かないけど、特定する相手は何らかの関係がないと不可能だったはず……その法則すらも無視するというのか。さすが魔王ということか。

そんな相手がサポートに来るのだから安心できると思うが、逆を言えば危険ということか。何かあれば即座に現れる。
< 122 / 195 >

この作品をシェア

pagetop