ハフピスライン
「こうして二人っきりになるのは初めてだなトリアイナ」
「馬鹿を言うな、これは二回目だ」
「そうか」

歩きながらの会話。本当に魔王相手と会話しているようには思えない。それほど気軽な感じがある。

しかし私が言った通り、魔王と二人っきりになるのはこれが初めてではない。だからこうゆう余裕な会話が出来るのだろう。

「初めて会った日、私を拾ってくれた日も二人っきりだった」
「あぁなるほど。しかしそれはトリアイナは気絶したからほとんど覚えていないんじゃないか」
「いや、最初の時は覚えている」
< 126 / 195 >

この作品をシェア

pagetop