ハフピスライン
「聞こえなかったのか？　この下種が。貴様は必ずろくな死に方をしない。絶対に」
「雑魚で屑で使い道のないハーフ風情が、この俺様に向かって下種だと？　状況を分かってないのか。あぁ？」
「貴様のような下種がいるからハーフはいつまでたっても下に見られる。人を見下すことしか出来ない下種だから、自分の存在がどれほど汚いか見えないんだ。灯台もと暗しという言葉、知っているか」

言い終わるやその刹那。頬を伝わる衝撃から破裂音が聞こえる。
ビンタなど久し振りにされた。しかしこんな奴に叩かれるまで気がつかないとは自分に腹が立つ。

「サイスマス様、さすがに顔はマズイのでは……ひっ！」

後の男が小声で言うが段々と声が小さくなり、最後には言いきれず悲鳴に近いものに変わっていた。
その原因は明らかにサイスマスの殺気。周囲誰に構わず殺気を飛ばしている。さっきまで余裕で笑っていた男とは思えない。

「お前の調教は俺様が直々にやってやる。その舐めた口、後悔させてやる」
「下らない。下種如きに調教させられるくらいなら死んだ方がましだな。貴様のような奴を……」

言い終わる前に胸倉を思いっきり掴まれ言葉が飛ぶ。
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