ハフピスライン
「ありがとう、もう大丈夫」
「そうか良かった」
「ごめんなさい」
「気にすることじゃない」
「今のことだけじゃなくて……」

そういって落ち着いた111が見たのは運ばれてきた飯。それはたった一切れのパンのようなもの。それを二人で食べろという。

「私が逆らったから132にも迷惑がかかった」
「気にすることじゃない。それに逆らったのは111だけじゃなくて私も同じだから」

この飯を運んだ男は逆らった罰で、これだけしか与えないと言った。聞こえでは確かに111に言っているように聞こえるが間違いなく私にも言っているだろう。むしろ私メインで言っていたのではないか。

「逆らったって……あのサイスマス相手に?」
「あぁそうだ、それどころかあのムカつく顔に唾を吐いてやった」
「凄い、それでよく生きて返してもらった」
「しかし私はサイスマス直々で調教を受けることになった。しかも性奴隷として」

自分で言っているだけでその単語は苛々する。

「やっぱり132は性の奴隷なんだね。そんなに綺麗だと一目で私にもそれは予測できた。けどここに運ばれるハーフの女性はほとんど性奴隷なんだよ」
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