ハフピスライン
表情が物語っている。自分が下種だと認めている。しかしこいつら相手に作ったナイフは使えない。二人の地点でまずい。

予想外でどうすればいいか分からない。
そして一人の男が私の肩に触れた。

「触るな!」
「安心しろ、俺も調教者だ。すぐに楽しませてやるよ」

汚らしい笑み。

見ていて本当に腹が立つ。こいつでもいいからこれ以上触るなら、ナイフで絶命させよう。

「ピンチだな? いやそうでもないか。しかしやはりいつでもいい威勢だな」
「「な!?」」

牢獄部屋の出入り口から声が聞こえ全員が目を向けた。
するとそこには脱獄者NO133が余裕の表情でいた。

絶対に来ることが出来ないと思っていた2階から1階への進入。それに驚く二人の男。しかし私も驚く。
何故かというと脱獄者だというのに全く焦りがなく、ましてや余裕の表情でそこにいたから。

「貴様どうやって……」

吠えた男に黒い矢が突き刺さり絶命した。
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