ハフピスライン
雰囲気が変わっている？　さっきまで違う。もっと深く底の見えない感じ、どこか感じたことがある。

「かかって来い？　魔力吸収がたったの50風情が調子のるな。たまたまここに来れただけだろう？　魔力がないくせに……」

言い終わる前に133は片手を上げていて黒い矢がサイスマスを貫き倒れた。

「まさか、やったのか」

完全の心臓の位置を貫いているだろう。これではどう見ても助からない。相手が魔力を使えないからと油断していたからか。

「ここはサイスマスの結界の中だ。この程度で死ぬわけがない」

133がそう言うと倒れたサイスマスが起き上がり、その胸には貫かれた跡がない。

「その通りだ。あの程度死ぬ訳がない。もっというなら俺様は不死身だ。死ぬことなんかないんだよ。残念だったな」
「蘇生術と治療術の応用だな。その程度で不死身を語られても困る」
「なかなかの洞察力だな。しかし今の一撃、効いたぞ。俺様に喧嘩を売ったこと後悔させてやる！　おらぁぁ!!」

全身から魔力を放出し、咆哮は衝撃波ように激しく、まるで突風に押されたかのように吹き飛ばされた。

しかし衝撃波の直撃を受けなかったのは133が庇ってくれたからだろう。
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