ハフピスライン
馬は本当に便利だな、リーラ村まですぐに着いた。

入口で馬を止めオレは降りた。

先に着いたアフランシールが村人を救護している。村人の傷を見ると相当ひどくやられたようだ。
オレが周りを見ているとジークは馬の綱を気に巻きつけ、そのまま救護しているアフランシールの一人に話しかけている。

「状況はどうだ? もう終わったか」
「なんとか村人は全員避難させたけど、まだ魔物が残っている模様」
「そっか分かった。ちなみに被害はどれくらいだ」
「一応、死人はなし。重傷人は多いですね」
「なるほど、そしたら救護部隊もくるだろうからそれまで応急処置でもしとけ」
「分かりました」

ジークと話していた男はまた救護に戻った。

「おいライガ、まだ奥に魔物いるってよ、良かったな」
「いや聞こえてた。まだ戦ってるなら応援に行った方がいいよな」
「そうだな、これでライガの実力を見れるな。まぁ頑張れ」

勝手に歩き出すジーク。とりあえずオレも後を付いていく。
それにしてもジークの奴、さっきの男に敬語を使われてたな。ジークが年上ってことはないだろう。

そうなると意外とジークって偉い方なのか? まさかな。たまたまだろ。よく考えればジークが敬語とか使わなそうだし。
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