ハフピスライン
向かった先はひどかった。
至る所で破壊される物。家も原型を留めていない。

そして負傷しているアフランシールの人々。敵はどれほど大人数がいるのかと思えば、そこにいるのはたった一人の女。

しかもあれなヒューマ型じゃない。褐色しているはずの肌が白い……ということはハーフろいうことか。

「大丈夫かお前ら」
「遅いぜ、何やってたんだよ」
「まぁそうゆうなって。てかあれハーフか」
「見ての通り。緊急呼出しで大した装備じゃないからやられました」
「はいはい言い訳は後で聞くから、さっさと負傷した奴を運べ。入口にいるからな」
「はい。隊長は戦うんですか、あれと」
「当たり前だ。そうしないと終わらないだろ？　お前やってもいいぜ」
「遠慮します」

戦っていたアフランシールは負傷した仲間を連れてこの場を離れていく。
今……ジークのこと隊長って言ってなかったか？　聞き間違いだよな。

「なぁお前、大人しくここから出ていかないか」

ジークはハーフの女に向けていきなり交渉を始めた。
いきなり争うよりも良い。なるほどそうゆう意味では隊長っぽい判断だな。

「断る。それに貴様はガーディアクロスのジークラフト・スカイ・アルティランサーだろ？　ここで仕留めれば魔王様が喜ぶだろう」
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表紙・目次

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