ハフピスライン
弾かれた刃は地面で衝突し爆発して酷い爆風を起こす。

「落ち着きなさい。作戦は終了した、帰るよナナ」
「……はい」

ハーフの女から魔力の気が無くなっていく。どうやら正気に戻ったのだろう。
それにしてもあの魔力を一瞬で弾いた奴はどんな奴なんだ。一瞬過ぎて見えなかった。相当強いだろう。

「被害は出したくなったがあいつがいるなら例外か」

どうしてだか分からないけど、聞き覚えがる声がする。何か殺気が混ざり分かりにくい声だけど……。
そうして爆煙は散り、新たに現れた相手が露わになる。

「おいおい冗談だろ? こっちは大したことないと思って軽装だぜ。なんでトロワポテゥ―がいるんだよ」

トロワポテゥ―ということは強いなんてものじゃない。
なびく銀髪に冷ややかな赤い瞳。それを見たオレは混乱した。



その姿を見た瞬間、オレは一瞬で過去の映像が流れた……。



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