ハフピスライン
本当ならこのまま隠れ続けるつもりだっただろう。しかし隠れていた村人達は絶望する。この冷たい男が現れたから。

この男も魔物。しかしヘルバーンのような獣型つまりモンスターではない。人間のような風貌を持ち、人語も満足に扱う魔物。人型、ヒューマ型と言われる存在。
ヒューマ型は確かに人のような存在だが、特徴として褐色の肌に顔には様々な模様がある。

ちなみにモンスター型は凶暴性や力が強い。ヒューマ型は冷酷で魔力が強い。
生き残りの人々が絶望した理由は一つ……。

「貴様の話などどうでもいい。私は隠れている臆病者を殺すだけ。このスペリアル・ジョーカーからは逃れられない」

ジョーカーが両腕を掲げるとおびただしい魔力を放出させ、雨のように水の槍を降り注ぐ。もちろん落ちた位置は隠れた村人達がいる位置。

これでもう村人に生き残りはいない。
このジョーカーもヘルバーンと同じくトロワポテゥ―で、ヒューマ部隊の隊長である。有名すぎるこの二人の名を知らぬものはこの世に誰もいない。
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