ハフピスライン
昨日の作戦はリーラの村とガーディアクロスとの関係情報を知ること。

結果からすぐにガーディアクロスのアフランシールは救助に来た。なんらかの方法でリーラの村が援助を要求したということ。

私達魔王のいるカオスワルドは、領域を増やすために各地の村を襲撃して占拠している。占拠してもすぐにアフランシールに解放されては意味はない。
おおよそでもガーディアクロスと繋がっていない方向からカオスワルドを少しづつ拡大していく。それが魔王の考え。

意外に知略的な考えだが理解は少ないだろう。魔王の言いなりのジョーカーは考えもしないで作戦を実行するし、ヘルバーンに至っては作戦無視で村を崩壊させる。

そうゆう意味では私達ハーフが調査を行うことが多い。非戦闘員と言えば間違いはない。それゆえに魔物達からはハーフは臆病者と言われている。

確かに昨日、リーラの村でガーディアクロスの黄金獅子がいたのに戦わずして撤退した。けどそれはあの場にライガがいたから。

なんであんな所にライガがいるの? エデニアで暮らしてるはずなのに。あそこにいるということはアフランシールに入ったってこと? どうして、そんなことを。

私を探すため? けどエデニアには母さんがいる。一人にして出てきたなら母さんはあの村で孤独。そんなことライガは分かってるはずだよ。
アフランシールにライガが入ったなら、この先戦うことが絶対にある。私に戦うことが出来るの? ライガと。

でもライガは戦っていた、ナナと。ハーフの私をいつも味方してくれたはずなのに。

不安になる。私の知らない間にライガが変わってしまったことに。

本当にライガが変わったのかは最初からいたナナに聞いてみるしかない。


私はナナの元に向かった。
< 45 / 195 >

この作品をシェア

pagetop