ハフピスライン
戦えないハーフはここで家事を行っている。戦えないと言っても元々は戦えたが負傷して戦えなくなった者たちばかり。

男女関係なくここではみんな平等……私以外は。

みんなは最初、食事もまとも作れず、酷い状況だったが私が料理や家事を教えみんな人らしい生活を出来るようになった。今では私よりも料理は美味しく作れる。
私には料理をさせてはくれず、今や料理を作れるか不安になる。

「トリアイナ様、先に行ってて下さい。私はこれを届けてきます」

ナナは小さな袋を見せながら別方向に走って行く。どうやら友達に頼まれて、木の実を拾っていたがそれを届けに行ったのだろう。

そうして私は先に食事を摂り、すぐにナナが来て賑やかな夕食を終えた。
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