ハフピスライン
王様と王子
「……きろ」

なんだ? やっと寝れたのに起こすなよ。
もうちょっといいから寝かせてくれ。

「起きろ」

この声は……ジークか。だったらもうちょっと寝かせてくれ。

「まぁいいか。どうせ王が呼んでても後から行けば」

……いまなんていった? まさか王が呼んでる。
待て待て待て。このままだとジークが言ってしまう。

「待てジーク!」
「お、なんだ起きたか」
「今、王が呼んでるって言わなかったか」

ちょうど部屋を出ようとする、ジークを間一髪でオレは呼び止めた。

「一応今日から零隊だからじゃね? まぁ後からでもいいだろ」
「良くないだろ!」

ヤバい。王に会うなんてどうゆう格好すればいいんだよ。てかやっぱオレは零隊でいいんだな。ちょっと安心した。

「まだ時間はある。昼くらいでいいって言ってたしな」

オレは魔動式で作られた時計を見ると、世間一般的に言えば今は昼の時刻。
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