ハフピスライン
「試験やそ面接は全て行わず、王族の許可で入ったようだな。またジークラフトが勝手に入れたのか。大丈夫か、ここは弱くてはやってはいけないぞ」
「大丈夫だって。魔力は大したことないけど、なぁライガ、あれ見せてやれよ」
「ここで!?」

やっぱりそのつもりで魔動式銃を持って来させたのか。けど認めてもらうにはそれしかないか。
オレは仕方がなく魔動式銃を構え、そのまま窓の空いている方向に向かって放った。

閃光とともに放たれた魔弾は空に向かって放たれて行った。

「王! 何事ですか」

その瞬間だった。一斉に武装した兵たちが押し寄せてきた。しかもオレを取り囲む。
なんか昨日も同じことされたな。

「待ちなさい。私は大丈夫。それよりそのものを離しなさい。新しいアフランシール第零総轄部隊の一員だ」
「す、すいませんでした」

一斉にオレを離して、ものすごい勢いで頭を下げて去って行った。

「ジークラフト、他の者には何も言っていないのか」
「昨日、第一部隊には言ったけど、他の部隊はまだだな。順番に教えていくさ」
「分かった。早いうちに紹介しなさい。それとライガ・フェイルノート」
「はい」
「なかなか面白い武器を使うようだ。初めてみる武器、なかなか面白い。まだ何か秘めているようだが、使い方次第では我息子と共にアフランシールを率いて魔物達を討伐出来るだろう」
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