ハフピスライン
「はい、頑張ります……息子?」

聞きなれない言葉を聞いた。誰が息子。
一人でパニックになる中、王も驚きながら言う。

「何も知らないのかね。そこにいるジークラフト・スカイ・アルティランサーは我息子だ。王族の許可で第零総轄部隊に入ったのだろう?」
「え、ええ?」

ジークが王の息子……って王子じゃん。なんだそれ。聞いてない、全く聞いてない。初耳だぞ。

「あははは、マジで知らなかったんだな、傑作」
「笑い事かよ! なんで言わないんだよ」
「言う必要ないだろ」

なんとなくジークの性格からして、特別扱いされるのが嫌なんだろう。仕方がない、ここは今まで通り接しよう。

とりあえずは王様に紹介が目的らしく、他には何も言わずに終わった。
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