ハフピスライン
「まぁまぁ何も知らない奴には意味不明だよな」

今度は最後の男が陽気にオレに話しかけてきた。

「確かになんの話だか分からない」
「さっきの奴はシュドウ・リッカ。一応、ヤクモと同じ、四神の一人だ。けど今はオレの国、カオスクレクトで守護者をやってる。つっても根っからの戦闘好きだから守護なんてしてないけどな」

笑いながら言っているけど、それはかなり凄いことだぞ。つまりここ状況、あの伝説の守護者が二人いるんだ。オレみたいな奴、足手まといだろ。

「あ、ちなみにオレはライキ・アマヒラ・ディスティファー。一応カオスクレクトの王子だな。まぁほとんど王子というよりもシュドウと一緒に暴れているけど」

このメンツで真剣衰弱が出来るぞ。
伝説の守護者二人に王子が二人だ。そして外れの一般人のオレ。

本当に素晴らしく、オレ一人が浮いたな。何もすることないな。
あ、オレも一応紹介しておいた方がいいよな。

「オレはライガ・フェイルノート。ジークと同じ、ガーディアクロス第零総轄部隊の一人だ。よろしく」
「そうか、よろしくなライガ。オレのことはライキでいいぜ。なんか似てるけどお互いなら大丈夫だろ。なぁシュドウ、お前も挨拶しとけよ。このクエストの仲間だぜ」
「いらねぇよ。群れるつもりはない。必要ないな」
「まぁ気難しい奴だけど強いぜ」
「なんとなく分かる」

これで一通りの紹介は終わったが考えてみると、こんな凄いメンツってことはヤバいクエストなんじゃないのか。
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