ハフピスライン
「ここは? 薄気味悪いところだな」
「ここは簡単に言えば魔界だな」
「魔界!? なんでそんな場所に来るんだよ」

薄暗い森の中。一気に昼から夜になったような薄気味悪さがある。
オレのジークへの問いをヤクモが答えた。

「今回のクエストは護衛だけど、魔界で摂れる魔石の入手が目的だからだろ」
「魔石の入手? 聞いてないぞ」
「教えてないからな。いいからライガは戦ってればいいんだよ」

ここが魔界ということはどこかにトリアイナがいるってことか。

探しに行きたいけどそれはムリ。今の実力では魔王はおろか他のトロワポテゥ―にも勝てない。というか普通の魔物にすら負けかねない。
とりあえずトリアイナを探すのは諦めて、魔石のある鉱山へ向かうことになった。

「ほーら、来たぜ」

ジークのこうゆう口調は前と同じ、敵の接近か。
そうゆうと暗闇から二人の男、容姿から見てヒューマ型の魔物が現れた。

「人間が6人か、狩りにもいかず餌から来るとはちょうどいい。今日の晩飯は決まりだな」

ヒューマ型の魔物。魔力が強いから下手に隙を与える訳にはいかない。それにきっとみんな本当に動かないだろうし。

オレは高速で魔動式銃を取り出し構え、一体目に標準を合わせる。
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