ハフピスライン
それに立ちはだかるようにヤクモが立っている。

「その魔力と力比べしようぜ。結構溜まっただろ」
「力比べだと? いいだろう。木端微塵に吹っ飛びな!」

両手から繰り出される魔力は今まで感じたものの比ではない。魔物がこんな魔力を秘めているのかと背筋がぞっとするくらいだ。
しかしそんな魔力の前にヤクモは魔力を開放することなく、ただ突っ立ってる。

「おい、ヤクモ大丈夫かよ」
「まぁ見てろって。あれが伝説にまでなる男の強さってやつだ」

ライキはそうゆうがオレの心配は的中して、巨大な魔力はヤクモを巻き込み、地面を吹き飛ばした。ヤクモの姿は煙で見えない。

伝説終了? まさかこんなところで……と心配する中、煙の中でヤクモが言う。

「やっぱ、この程度か。つまんねぇな」

煙が晴れるとそこには直撃したはずなのに無傷のヤクモがいた。

「「ウソだろ」」

いやなことにオレの一言と打った魔物が嫌なほどシンクロした。

「さて、それじゃこっちもいくぜ」

そう言って、ただ一回指を弾くと無数の剣が魔物周りに現れた。

「じゃ、消えろ」

その言葉で終了。一気に剣は魔物に向かって一直線に向かって絶命させた。跡方も残さずに。
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