ハフピスライン
唖然とする中、ジークも剣技で余裕で打ち勝ち、魔物を一線していた。

「やっぱ目立ったのはヤクモか。派手好きだからな」

ジークは自分が目立たなかったことを悔しがるようにいう。
ヤクモはヤクモで楽勝と笑顔でピースしている。
ライキはもう自分の出番はないと分かっていて最初から応援気分でいた。シュドウにいたっては黙って座っていた。

こいつら次元が違いすぎる。強すぎるよ。

「あの魔力喰らっても無傷とはな、さすがだな」
「あの程度なら100発喰らっても傷つかねぇよ」

あぁ話にすら入っていけない。

「それにしてもジーク、ライガは戦闘回数少ないのか」
「本人に聞いてみたらどうだ」

答えるのがめんどくさいのか、それとも自分で言わせたいのか。恐らく両方だろうからオレは答えた。

「それなりに魔物とは戦闘してはいます。ここまで強い魔物とは戦ったことないけど」
「なるほど、野生の魔物相手しかないのか。道理で戦い方が“一直線”だと思ったぜ」

ヤクモは笑いながら言うけど、それはもの凄く重要なことのような気がする。

「それはどうゆう意味?」

すかさずオレは聞き返した。

「まぁそのままの意味だな。今のことを考えながら戦うだけで意味はあるんじゃないか。って勝手にそんなこと言っちまったけどいいか」
「構わないぜ。強くなるためならなんでも言ってやってくれ」

そうゆうことをジークが言うからヤクモがまた鉱山に向かうまでみっちりと語ってくれた。今のオレの戦い方で何が駄目なのかを。
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