ハフピスライン
すでに会議の招集時間は過ぎている会議室。
もちろんそこにはトリアイナを除く、魔王とヘルバーン、ジョーカーがいた。

「あのハーフ風情が、魔王様の召集を無視するというのか」

ジョーカーは時間を守れていないことに激怒している。
ヘルバーンに至ってはどうでもいいようにくつろいでいる。

「時間を守れないのは感心できないが、話題は数日前の異様な魔力についてだと分かっているから来ないのかもしれない。トリアイナは現場には行っていなかったからな」

魔王が苛立つジョーカーに言う。冷静な判断はさすが魔王というところか。

「ならあのハーフ抜きでいいんじゃねぇかよ。どっちにしろ、大した情報なんてないんだろ?」

さも、めんどくさそうにヘルバーンは言う。

こうゆう不可思議な魔力には一番敏感そうなヘルバーンだが、こうゆう得体の知れないものは好きではないようだ。

「魔王様になんという口の聞き方。情報がないのはお前だろ、ヘルバーン」
「そうゆうお前はあるのかよ。どうせ、一度きりで二度と来ないだろうぜ。テレポートして帰ったんだ、用は済んだってことだろ? 目的は俺達じゃない以上、つまんねぇよ」
「それはお前の勝手な判断だ。それにあれほどの魔力、簡単に放置は出来ない」

机を壊しかねない勢いで熱論するジョーカー。
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