極道姫と僕の物語
何故そんな人に敬語で話されているのかというと。
花澄先輩のせいである。
何故か、僕を勝手に幹部に任命したのだ。
そう、本当に勝手に。
初めて花澄先輩の家にお邪魔した際、僕の紹介を花澄先輩がしてくれる、ということなので、任せっきりにしていたら、
「この人は修也くんよ。今日から幹部に任命されました。学校も一緒だから、護衛をしてくれるとのことよ」
なんて、いきなり言い出したのだ!
僕もびっくり、組の人達もびっくり。
皆が騒ぎたてるなか、花澄先輩は1人、ニコニコ笑っていた。
あれは、今でも覚える。
それからは、毎日といっていいほど、喧嘩に参加して、本当に幹部クラスになってしまった。