極道姫と僕の物語
「修也くん?どうしたの?」
そういえば…花澄先輩って、なんで凄く元気なんだろう?
だって、僕は授業中寝ちゃってるけど……花澄先輩はちゃんと受けてるみたいだし。
女の子は、よく肌とか気にしてるっていうけど……花澄先輩、凄く綺麗な肌してるし。
第一、花澄先輩は家に帰っても、仕事をやってる。
一体、花澄先輩はいつ寝ているんだろう?
「修也くん?大丈夫?」
スッと、細くて長い手が、僕の顔を捕えた。
カァッと顔が熱くなるのがわかる。
「なっ、何してるんですか…っ!?」
「修也くん、いくら話かけてもボーッとしてて、返事をくれなかったから、熱でもあるのかと思ったのよ」