極道姫と僕の物語
姫と僕
壱
「――おはよう、修也くん」
「……おはようございます」
「今日も、いい天気ね」
「…そうですね…暑いです」
今は、6月。
僕が、高校生になって、2ヶ月になる。
望月 修也、15歳。
勉強は、そこそこ。
運動も、そこそこ。
喧嘩は……そうだな、この3ヶ月で強くなったと思う。
ていうか、強くなった。
目の前にいる――花澄先輩のおかげ(せい)で。
「さ、学校へ行きましょう?修也くん」
「そうですね」
僕と花澄先輩は、並んで歩き、学校へ向かう。
学校に近付けば近付く程、勿論生徒は増えるワケで。
男子から、めちゃくちゃ嫉妬の目で見られる。