極道姫と僕の物語
「あ、そうなんですか…。すいません、考え事をしていて。大丈夫です」
花澄先輩は僕の言葉を聞くと、「ならよかった」とにこりと笑ってくれた。
あぁ……癒される。
「もしかして……修也くんが気にしているのって、テストのこと?」
「え!?」
な、なんで花澄先輩わかったんだろう!?
僕のあたふたとする反応を見た花澄先輩が、やっぱりね、と頷く。
「私、聞いたんだけど……修也くん、授業中は頑張って起きているみたいだけど……、他の時間は、ずっと寝ているんですって?しかも、授業中はうとうとしているらしいじゃない」
だ、誰から聞いてんだ?
花澄先輩は!
ていうか、何で余計なこと花澄先輩に言っちゃうんだ!