極道姫と僕の物語
「よ、よろしくお願いします……」
「ところで修也くん」
ズイッと、僕に一歩近付く。
ていうか、早速名前呼び…。
別にいいけど。
「な、なんでしょう……」
「すぐ近くにある高校知ってる?私、そこの一年生……もう少しで二年生になるの」
え…?
すぐ近くって……。
あ!
よく見れば、彼女…制服を着ている。
僕が4月から行く学校じゃないか!
「知ってます……僕、4月からそこの一年生なんで」
「まぁ!」
彼女は、可愛らしく手を口元にあてる。
「偶然ね!なら私は、貴方のひとつ先輩ということね?」
「そう、なりますね……」
なんなんだ?