甘い果実



隼人…


「隼人‼」



気がつけば私、走ってた。



少しでもあなたとの距離を縮めたくて。



少しでもあなたと一緒にいたくて。



そんなバカな私を



「おい。バカ女。もう10時だぜ?遅すぎるのにもほどがある。ほら、大好きだから帰れよ。」



「へ?」



「なんども言わせんな。好きなんだよ。お前が。」



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